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岩本個人教室 の日記

教えてはいけないとき

2015.02.14

「先生、教えないで」
 私が近づこうとすると、小学5年生女の子の大きな声。その声にびっくり。
「分かった。考えているのね」
 自分で分りたい、分ったときの喜び。それは味わって欲しい喜びです。
 小学校に入学したては、一つひとつ、額が引っ付くくらいの距離で「そうよ」「出来てるよ」と声をかけての勉強でしたが、暫くして問題のペーパーを手で隠すのです。
「どうしてかな」、その仕草は学校でよく見かける仕草です。お友達に見せたくない、教えたくない、自信がない、いろいろな心の表れだと思うのですが、私の前では必要のないことです。「学校での習慣かな」生徒の気持ちを分かりかねていました。
 それから暫く経ったある日のことでした。
「先生、見ないで。自分で出来る!」
「はあ、そうだったのか」
 手で隠す仕草の心を知りました。それからは「先生こっちで待ってるね。出来たら教えてね。答えには丸を付けさせてね」といって離れて見守ることにしました。
 自分でしたい。この自立心は小さい時から持っている大切な心なのでした。
 中学生になると、特に男子生徒は自分の気持ちを言葉で表さなくなります。その表情、仕草で気持ちを察することが多くなります。
 ペンがさっさと動いているときは分かってると思って遠くから見守ることに、 ペンが止まったり、ペンを上下に動かしたり、はてはクルクルと回し始めると困っているなと察し私の出番です。
 人間にとって大事な自立心は生まれたときから持っている尊い心なのですね。それを傷つけてはいけないと心掛けることにしました。生徒から教えられたことでした

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