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岩本個人教室 の日記

英語の入り口

2013.09.25

 中学生にとって英語の習得は相当難しいことのようです。
  先日ワークにこんな問題がありました。。
 
日本語に合うように  罫線 に適切な語を書きなさい。
  Please __ __  Toshi.
   (私のことをトシと呼んでください) ある生徒の解答は
 ”Please  call  my  Toshi”
でした。
「 my  じゃなくて   me だよ  」と I my  me  の人称代名詞の変化をを説明すると、知っているとばかりに 「『私のこと』ってあるもん」と言います。
「なるほどそうね。でも私のことって何か持ち物を指しているかな?自分自身のことじゃないかなあ。myは私の机とか、私の学校とか、私の先生とか持ち物を言うときに使うので必ずmyの後に名詞が来るのよ。 ”私のこと" は "私を" と同じ事だね。だから、ここには meが来るのよ」と説明したことでした。学校とか先生は「持ち物」とは言えませんが、説明が複雑になるので、中学校のうちは広い意味で持ち物のこととして説明しています。
 
それから なかなか身につかないのが言葉の順序です。
 子供たちは小学校の時、文章の書き方を 「誰が 何時 何処で 何を なぜ、どの様に する」と教わっています。それはなかなか消えないようです。
 たとえば
「 私は昨日、庭できれいな鳥を見ました」を英語にしなさい
という問題があると。
日本語の語順どうりに単語を並べていくのです。 英語の授業で習ったはずの、主語 動詞(述語) 何処 何時という語順は、頭から消えてなくなったようにしてすましています。
 「です」「ます」という丁寧語も混乱を招きます。両方とも”is (be動詞)" になってしまうのです。   「私は勉強する」だったら“"I study”と書けるのに、「私は勉強します」とあると ”I am study“ となってしまうのです。
 他にも、日本語にない動詞の格変化(3人称単数が主語のときには動詞にsをつける)とか、 複数の名詞にはsを付けるとか、日本語にはなじみのない文法が沢山あります。
  わたしたちは何にも勉強せず父母やその他周囲の人の話を聞いて自然に話せるようになりました。言葉を習得する時期は2.3才の時だそうです。その時期を過ぎて外国語を学ぶことは大変なことなのでしょう。
英語の学習では、教科書を何度も何度も音読し、文型練習をし、色々な問題に挑戦する事が大切です。さらに、反復練習だけではなく、文法を日本語と比較して考えたりして幼児期の日本語習得とは少し違う理論で考える学習が必要だと思います・
 よく「何故そう言うの?」と聞かれます。説明できることもありますが 慣用句などお国柄の違いとかなどで説明できないこともあります。子供のように素直に受け入れて真似ることだと思います。
 言語習得能力は2、3才ということですが、その時期を過ぎるともう駄目と言うことではなく、思春期までは外国語を母国語の様に学ぶ能力があるそうです。中学生にとって習得出来る可能性が十分残っているということです。
 生徒さんと勉強しながら、どこで 躓くのか、何が難しいのか、共に学んでいきたいと思っています。   

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